<2023年12月のひとりごと>

 長距離種目を専門とする市民クラブで専属コーチが在籍しているクラブは全国的にみて少ないように思う。
そんな中で東京のAC・KITAと豊橋のTTランナーズは専属コーチが指導にあたっていて 全国レベルの選手が
育っているクラブもある。

前者は新日鉄、後者はトヨタの実業団に所属していた元選手が指導にあたっている。
TTランナーズで今年大きく飛躍した女子マラソン選手がいる。
今年の大阪国際女子マラソンで2°35′27″の自己ベストで18位に入った近江衿香選手である。

興味を持ったので少し調べてみた。
近江選手の初マラソンは2016年(大学4回生)の名古屋ウィメンズマラソンの3°05′51″。
卒業記念に出場したと思われる。

その初マラソンから6年後の2022年、金沢マラソンで2°42′55″、そして
今年の大阪国際女子マラソンで2°35′27″とブレイクした。

 近江選手の飛躍はTTランナーズに入会して本格的な練習を積んだことにあると思う。
それはマラソンの基本スピードである5000mの記録の推移をみると歴然である。
近江選手の大学時代の5000mのベスト記録は2014年の17′12″29である。
ところが、大学を卒業してから6年後の2022年の5月に16′37″35、
そしてマラソンで自己ベストを出した2023年の5月に16′36″59と記録を伸ばしている。
近江選手の5000mの自己記録に1′30″をプラスした18′10″あたりの記録が
近江選手のマラソンにおける可能ラップになる。

大阪国際で出した記録とほぼニアリのラップとなっている。近江選手のマラソンに於ける飛躍は
5000mの記録向上にあることを証明している。

 マラソンは5000mの基本スピードを磨くこと、しっかりとした走り込みを行うこと。
成功するにはこの両輪のバランスが重要である。

山口遥選手や近江衿香選手のマラソンでの活躍は、マラソンを知り尽くした専属コーチの存在が大きいように思う。

以上

 

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